知っておきたい投資の指標、リターン・リスク・シャープレシオってなんだ?

投資

何に投資をするか考える時にリターン以外の指標も見ていますか?証券会社のページをみると標準偏差やシャープレシオといった指標がありますがなんとなくでも理解しておいた方が投資対象への見方も変わると思うので簡単に解説してみます。

リターンとリスク

リターンは最も直感的で理解しやすいと思います。

下記のような株Aと株Bがあった場合、どちらの株もリターンは+100円(100%)となります。元々の株価100円から200円に到達したのが1年であれば1年トータルリターンは100%です。

ではリスクとはなんでしょうか?リスクは標準偏差ともいいますが、株価の変動幅(変動する幅・確率)のことです。先程の株Aと株Bは最終的に同じ100円から200円になっていますが過程の株価の変動はBの方が大きいですよね?この場合、株Bはリスク(標準偏差)が大きいと表現します。

同じリターンになる株を比較するのであれば価格のアップダウンが激しい銘柄より安定した変動幅で推移する株の方が心理的にも安心しますよね、そういった時に今後の株価の価格変動幅を考える時に参考になる指標といえます。

縦軸を確率(期待リターン)と横軸を変動幅にしたグラフで先ほどの株Aと株Bを表現すると下記になります。AもBも同じ期待リターンですが、株価変動幅=リスク(標準偏差)が株Bの方が大きい(幅が広い)ことが直感的に分かるかと思います。

シャープレシオ

では今度は期待リターンが異なる場合で比較する時はどうでしょうか?

先程の株A、Bとは別に株Cがあったとします。株Cはリターンは300円です(100円⇨300円)

リスク(標準偏差)でみると株Cが一番変動幅大きくなりますが、一方でリターンは株Cだけ300円となり株A、Bと比較してどちらが指標上優れているのか分かりません。こういった時に比較できるように数値化したものがシャープレシオになります。

定義として下記になります。先程と同じ縦横のグラフで表現すると株Cは縦軸期待リターンが300円でA,Bより大きいので縦に大きいグラフとなっています。

このケースでいうとAとBに関しては先程のリスク(標準偏差)で優劣ついているので、AとCがどうか?を数値化できるのがシャープレシオです。言い換えるとリスクとった割にリターンが悪い、もしくはリスクを取っただけに見合うリターンになっているか?が分かる指標ともいえます。(価格の上下幅、変動幅が大きいのに最終的なリターンが少なかったら、安定した値動きのものを選びたくなりますよね・・・という感じです)

実際の投資信託でリスク(標準偏差)とシャープレシオを比較

では実際の投資信託のデータを使って比較してみます。王道系のオルカン、S&P500とハイテク系のFANG+、SOX、Nasdaq100の5つでの比較です。

リターン部分だけでみるとハイテク系投資信託が良いですが、標準偏差やシャープレシオの観点でみると王道系やNasdaq100が良いスコアとなるのが分かります。オルカンやS&P500、ハイテク系でも分散が効いているNasdaq100の方が期待リターンが小さくても株価の変動として安定しており、リスク・リターンのバランスでみると優れている(シャープレシオのスコアが高い)というのは王道系の投資信託と呼ばれる点から考えても違和感はなさそうです。

シャープレシオ、リターン、リスクを視覚的にグラフ化すると下記のようになりリターン重視か安定重視かで投資先考える際の材料となりそうです。

ちなみに、自分はリスク(標準偏差)はスコア悪くても(=株価が乱高下)構わないので純粋なリターンだけを追い求めてFANG+一択に積立投資中(4500円/日)です。

動画もあります

この記事の話は動画版でも説明していますので気になる方は見てみてください。

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